気になる口臭の悩み、まずその原因を知りましょう。
口臭の原因として、口の中の唾液が減少することがあげられますが、そもそも唾液とは、どのような役目や作用をしているのでしょうか。第一に、口の中の酸を中和する、ということがあります。食べ物が口に入ると、細菌が炭水化物や砂糖を分解して酸がつくりだされ、口の中が酸性に傾きます。そのまま酸性の状態が続くと、歯の表面からカルシウムやリンが溶け出して虫歯が始まってしまうのですが、唾液がその酸を中和して正常に戻してくれるのです。第二に、口の中の殺菌、抗菌作用です。唾液は、口臭の原因にもなる口の中の食べ物の残りかすを洗い流して、常に口の中を清潔に保ち、免疫物質によって細菌感染を防いでくれます。第三に、歯にカルシウムを補給することです。唾液の中には、歯をつくるカルシウムやリンが含まれており、歯から溶け出したエナメル質を補う作用をしてくれます。「再石灰化」作用と言えば、聞いたことがあるのではないでしょうか。このように、唾液は、口の中の衛生状態を清潔に保つ役割をしているのです。
口臭の原因には、大きく分けて生活習慣によるものと病気によるものがあります。生活習慣によるものとしては、喫煙や入れ歯の手入れ不足、歯磨きをしない、ということがあげられます。普段からタバコを吸っている人は、タバコを吸っていない人と比べると、歯石がたまりやすく、たばこのヤニが付着しやすいので、それが口臭の原因になります。また、入れ歯をしている人は、長期間洗浄しないままでいたりすると、隙間などに歯垢がたまって口臭の原因になります。長期間使用することでサイズが合わなくなることもありますので、合わなくなったなと感じたら、歯科医院に行って相談してください。これらのほかにも、口臭の原因となる唾液の分泌量の減少を引き起こす要因として、睡眠不足やストレスがあり、朝食を抜いたりしても唾液の分泌量が低下します。
口臭の原因が病気によるものの場合は、虫歯、歯槽膿漏、歯周病や歯肉炎、親知らずなど、歯に関連する病気があります。虫歯、歯槽膿漏、歯周病や歯肉炎、親知らずがあると、歯と歯の間に隙間ができ、そこに食べ物の残りカスがたまって口臭の原因になります。また、慢性鼻炎や副鼻腔炎といった鼻に関連する病も、口臭の原因になります。慢性鼻炎や副鼻腔炎の病気があると口呼吸になり、唾液の分泌量が減少します。そして、ストレスによって口の中が乾燥してしまう「トライマウス」という病気もあります。そのほかに、便秘や宿便、糖尿病、肝臓病、慢性気管支炎、白血病、癌なども口臭の原因になります。肝臓病になると、体内の代謝のバランスが崩れて唾液の分泌量が低下して口臭の原因となってしまいます。このように、口臭の原因が病気である場合には、まずその病気を治療することが最優先の口臭予防となります。